こじんまりとした丸山駅
この駅は三重県伊賀市才良にある、伊賀鉄道伊賀線の駅です。1922年に開業されて以来の、約100年程の歴史ある駅です。伊賀鉄道は島式ホーム1面2線ある、行き違いが可能な地上駅で、無人駅です。駅舎はホーム西側にあって、駅舎とホームは構内踏切により連絡している形です。ホーム自体はそんなに大きくなくて、車両2両分くらいの長さしかありません。駅舎もこじんまりとしていて、小さい戸建ての平屋という感じです。1日の利用者は約30人前後でそこまで多くはありません。駅周辺はほとんど施設がなく、中学校が近くにあったが、2012年に閉校になってしまった。近くには木津川、国道422号線がある。他は田園地帯と少し住宅がある程度。で、この駅からはバスが出ていて、伊賀市比自岐コスモス号の農協前行きが1日6往復あり、1日2往復の神戸地区地域運行バスとして、かんべ北斗号の西ルート、東ルートのバスが出ています。どちらも1日で考えると本数はありませんが、貴重な交通手段という事はわかります。これが無くなると、めちゃくちゃ大変です。だいぶ田舎感がわかっていただけたと思いますが、この駅の歴史は長く近隣の人たちには重要な駅なんです。待ち合わせ場所でこの駅を使う人も多く、地域の目印としてよく使われるので、非常に便利なんです。また田園地帯なので、見晴らしも空気も非常に良くて、新鮮です。伊賀鉄道自体が会社合併などの理由で鉄道会社がコロコロ変わりゆく中、頑張って残っていること自体すごい事なんです。時には社名変更、合併、路線譲渡など過去を振り返ると様々なドラマがある。ただ景色がいいので、旅行者で途中下車し、周辺の自然の写真などを撮りに来たり、ホームから見る鉄道の先頭の車両の写真を撮ったりと、意外にも鉄道マニアがいたりして、楽しんでもらえているようです。大正時代から続いてる駅なので貴重です。利用客数は少ないけど、ずっと街のシンボルとして残っていてほしい駅です。