避暑地軽井沢の玄関口
軽井沢駅は長野県は北佐久郡軽井沢町にあるJR東日本・しなの鉄道の駅です。
日本有数の避暑地である軽井沢の玄関口として多くの人に利用されています。
現在この駅はJR東日本の北陸新幹線および、しなの鉄道しなの鉄道線の2路線の乗り入れのみとなっています。
1997年(平成9年)の9月までは群馬県高崎市の高崎駅から至るJR在来線、信越本線が乗り入れをしていました。しかし1997年10月の北陸新幹線 高崎駅ー長野駅間の開業(長野新幹線延伸)に伴い、並行在来線であった信越本線は横川駅ー軽井沢駅間は廃線、軽井沢駅ー篠ノ井駅間は第三セクターであるしなの鉄道に経営が移管されることとなりました。
横川駅ー軽井沢駅間が廃線となったということは、つまり群馬県から長野県は軽井沢駅に電車で移動しようとすると北陸新幹線に乗車し、特急料金を支払わなければならないという面白い区間になっているのです。
というのも、廃線となった横川駅ー軽井沢駅間には、かつてJRの鉄道で最も勾配の厳しい区間と言われた碓氷峠越えがあり、北陸新幹線の開業に伴い峠越えの役目を新幹線に譲る形となったのです。
横川駅ー軽井沢駅間はそのこう配を克服するため特別な鉄道技術が多く採用されました。その遺構は碓氷峠の廃線跡の至る所で目にすることができ、軽井沢駅でも見ることができます。
軽井沢駅ではこの碓氷峠にゆかりのある駅弁・峠の釜めしを購入することができます。軽井沢駅の峠の釜めしは、横川駅の荻野屋本店の物と同じく益子焼の土釜に入れられている点が特徴で、「日本随一の人気駅弁」と評されたこともあります。東京駅などでエコ容器に入った同商品も購入はできますが、やはり当初から続く益子焼の容器にはテンションが上がってしまいます。容器が不要の場合は各店舗に持ち込めば回収してくれるそうなので、荷物になってしまう心配もありません。
その他、しなの鉄道の改札前の待合室には峠の釜めしの荻野屋さんが営業している駅蕎麦屋さんもあります。JR東日本社員のアンケートで全国一を取ったこともあるそうなので、ぜひこちらも味わって頂きたいです。
軽井沢駅は歴史も食も楽しむことのできる空間です。
中継地としてだけでなく、ぜひ駅自体も楽しんでみてください。