

大井川鉄道は名前の通り、大井川に沿ってJR東海道本線の金谷駅から川根温泉などの観光地を経由し、動態保存の蒸気機関車が走る事で有名な千頭駅までの大井川本線と、千頭駅から日本で唯一のアプト式で坂を上り下りする井川線(愛称、南アルプスあぷとライン)の二つの路線から成り立っています。 アプトいちしろと長島ダムの間は90パミール(1000m走って90m)の急こう配を上る為にアプト式を使って列車を運転しており、これもまた名物になっています。 この井川線の終点なのがこの井川駅です。 千頭駅から22.5kmを二時間弱かけて走る観光列車、車掌さんの解説を聞きながら駆け足で走る様なゆっくり走る列車を楽しんで、アプト式の機関車の連結や解放を見たり、奥大井湖上駅や日本一の高さの鉄道橋(関の沢橋梁)などの景観を楽しみ井川駅に到着します。 ここでは機関車を付け替え千頭駅へ向かう上り列車の準備を行います。 井川駅や周辺には食事をしたり、コンビニエンスストアなどは有りませんので、運行時間を確認して食料を確保しておくことをお薦めします。 井川駅にも途中の駅にも飲料の自動販売機しかないので注意が必要です。 もともと大井川鐡道はこの井川駅から歩いて見に行くことが出来る井川ダムを建設するために作られた鉄道です。 せっかくこの井川駅まで来たのなら、中部電力井川展示館や廃線小道や夢の吊り橋などを観光したい所です。 しかし、列車の折り返し時間ではここまで足を延ばすことが出来ません。 とても残念です。 一日に四往復しか運転していない観光路線なので、途中の接阻峡温泉で宿泊するなどの一泊二日の行程を検討するともっともっと大井川鐡道井川線を存分に楽しむ事が出来ると思います。 ただ、食事をする所、コンビニエンスストアなどは無いので行き当たりばったりの訪問は危険です。 十分に下調べを行い、大井川鐡道井川線を楽しむ事をお薦めします。 素晴らしい景色を楽しんでいただきたいです。